Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

失敗をバネにして成長できる子の育て方

更新日: 2023.04.12
投稿日: 2020.12.04

「子どもに失敗させたくない」と思う親は多いものです。

その気持ちが強いあまりに、先回りしてしまい、「⚪⚪️しなさい!」「最初に△△をやって、次に××をしなさい」などと指図ばかりしていると、主体性のない子に育ってしまいます。

たとえば朝、子どもがのんびりしていて園や学校に行く支度が遅れている姿を目にしたときに、「まったくあなたは、いつも支度が遅いんだから……」と、親が全部支度をしてあげたりしていませんか?

このように関わっていると、子どもは忘れものをするという「失敗」を自分の責任だと感じなくなり、だれかに言われることや、手伝ってもらわないとなにもできなくなってしまいます。

子どもの成長には、失敗はつきものです。

失敗しても立ち直り、それをバネに成長できる子にするための親の関わり方について、紹介します。

子どもは、失敗の経験から多くのことを学ぶ


「失敗」と聞くと、「避けたほうがいいもの」「なるべく経験したくないもの」というイメージがありますよね。

確かに、大人になって社会に出ると、「会社で⚪⚪に失敗して評価がさがる」など、ネガティブな結果が伴うこともあるでしょう。

「失敗したら、周りの皆に迷惑をかけてしまって申し訳ない」「入社して△年目になるのに、こんなことで失敗したら新入社員に笑われるかも・・」などの気持ちを抱くこともあり、気がついたら、“失敗しないように行動する癖”がついてしまっている、という人も少なくないかもしれません。

しかし、子ども時代は別です。

なぜなら、子どもは、失敗の経験から多くのことを学び、たくましさを身につけていくからです。

困難にぶつかり、一度はしょげかえってしまっても、そこから学んで再びその困難に立ち向かうようなたくましさは、失敗を乗り越える経験からしか学ぶことができません。

たとえば、逆上がりの練習です。

何度やってもうまくいかず、手の皮がむけてしまうことや、ひざをすりむいて泣いて、それでもあきらめずに挑戦してやっとできるようになったときは、子どもは、とても嬉しそうな表情を浮かべますよね。

失敗を乗り越える経験を繰り返すうちに、「失敗してもまた挑戦できる自分」をセルフイメージできるようになり、挑戦へのフットワークが軽くなっていくのです。

子ども時代の失敗は、「大ケガをする」など深刻な事故が起こらないかぎり、大人から見ればたいしたものではないはずです。

失敗しても人生が終わるようなことは、まずありません。

子どもには、どんどん失敗させてあげましょう。

子どもの失敗体験を奪う、 親の“NG関わり”3つ


以下、子どもの失敗体験を奪ってしまう親の“NG関わり”を紹介します。

何でもやってあげてしまう

園や学校の支度、着替え、靴の着脱など、子どもが少しでもつまづくと、なんでもやってあげてしまっていませんか?

子どもが小さいうちは、子どもに寄り添い、いっしょに練習しながら教える必要があります。

しかし、うまくできないからといって「あとはママがやるから」などと何でもやってあげてしまうと「失敗」を経験できず、「どうしたらできるようになるのだろう」と自分で考える力を育むことができません。

先回りして、子どもを管理する

たとえば、子どもが何かを作って遊んでいるときです。

「ここから組み立てると早くできる」「この道具を使うと上手にできる」など、親が先回りして物事の因果関係を考え、子どもを導くのは避けましょう。

子どもの遊びに大人が関わりすぎてしまうと、「へー、こんな風に遊べるんだ」「こうすると面白いんだ」などの気づきが少なくなり、自主性や意欲、好奇心を育む機会が失われてしまいます。

子どもの行動を「監視」し、ダメだしする。

子どもを見守っているつもりが、いつの間にか「監視」になっていませんか?

公園で子どもに、「ブランコをこいでいるところやすべりだいから降りてくるところは危ないから気をつけてね」と注意するのが「見守りです」。

これに対して、「そっちに行っちゃダメ!」「そこにさわらないで!」など、子どもの行動に過剰に反応するのが「監視」です。

親が子どもを「監視」すると、確かに失敗は減るかもしれませんが、子どものほうも「ママやパパのOKをもらわなきゃ」と、親の機嫌をとることにとらわれ、自立の芽をつんでしまいかねません。

子どもの伸びる力を信じ、「待つ」こと、いい意味で「放っておく」ことが大切

子育てにおいて大切なことは、子どもを信頼し、「待つこと」、いい意味で「放っておく」ことです。

もちろん、子どもを不快感や危険から守り、社会のルールに従うよう導くことは必要ですが、大切なのは、子どもの欲求や感情、意思、願望などを尊重しながら導くことです。

・ 今日は何を着るか
・ どのオモチャで遊ぶか
・(家で工作などをする場合)どの材料で作るか

など、日常のあらゆるシーンで、子どもの成長に応じて自分自身で選ぶ経験をしっかり与えてあげましょう。そして、自分の気持ちを言葉にするまで根気強く待ってあげましょう。

いい意味で子どもを放っておき、さまざまなことを子ども自身に任せるよう心がけることも大切です。

そのような中で、子どもはたくさんの失敗をするでしょう。

そこで親は、強く叱らないことです。

「次からどうすればいいかな?」「(失敗したとき)どんな気持ちがしたの?」など、子どもの思いや考えに共感して受け止め、その上で親自身の考えを話し、問題解決のためのヒントを与えましょう。

親はサポートに徹し、子ども自身に解決させることを意識できるとよいですね。

まとめ

・子どもは、失敗を重ねながら育つ
・先回りや監視は、子どもの健やかな成長を妨げる
・子どもを信頼し、「待つこと」で、失敗をバネに成長できる子に

編集部より

子ども時代の失敗経験の多さが、大人になった時にくじけず、あきらめず、やり抜く力に繋がることが分かりました。
子どもは、失敗を経験するからどのように成功できるかを考え、チャレンジし、成功し、達成感を感じます。
またその環境に対して、親は子どもが答えを出す前に、口や手を出してしまうと、子どもの考える力を奪ってしまいます。
子どもたちの考える力、チャレンジする力を育むためにも、親は待つことや、時には放っておくことも大切です。
子どもが社会人になった時に、失敗することをおそれずチャレンジする人や失敗してもくじけず、立ち直り、やり続ける人になれるように、親は子どもが小さい頃から失敗環境のサポートをしていきましょう。

(参考文献)
・8歳までの子どもの脳にやっていいこと悪いこと(成田奈緒子著/PHP研究所)
・頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て(小川大介著/KADOKAWA)
・子どもが一週間で変わる親のひと言(波多野ミキ著/三笠書房)
・こどもまなびラボ|任せて、失敗させて、考えさせる。困難を乗り越える力を伸ばすには、放っておくのが◎

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook