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非認知能力

家庭でできる子どもの自制心を高める方法とは

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2020.02.20

「子どもの将来の年収に影響する⁉︎ 自制心とは」では、子どもの頃の自制心が大人になってから大きな影響を与えているということをご紹介しました。

今回は家庭で簡単にできる子どもの自制心の高め方についてお伝えします。

ありのままの子どもを受け止める

自制心を高めるための土台となるのが、親子の信頼関係です。

ありのままの子どもを受け止めることが大切です。

そうすることで、子どもは親のことを心から信頼します。

子どもの年齢にもよりますが、駄々をこねる、我慢できない、やりたがらないといった行動の根底に、親の愛を試している場合があります。

親の愛を確かめたいために、わざと拒否して、親がどこまで自分にやってくれるかを探っているのです。

このような状況では自制心を高めることはできません。

もし思い当たることがあるなら、自制心を高めようとする前に、ありのままの子どもを受け入れてみてください。

日々の生活で、子どもにどのように話しかけているか、話を聞いているか、愛情表現をしているか、今一度立ち止まって考えることも大切です。

忙しい毎日の中でわかっているけどできていないこともあるかと思います。

5分でもいいので子どもと自由に触れ合う時間を作ってみてください。

対話や体験を通して子どもに伝える

子どもと話をするときに、「ちょっと待って」、「やめなさい」などと漠然とした言葉だけではなく、どのような理由があるのか、具体的な理由を付け足して話してみましょう。

例えば、子どもが「お母さん一緒に遊んで」と話しているときに、夕食の準備をしていたとします。

そんなときは、「今は夕飯の準備をしているから少し待っててね。お母さんがご飯作らないとみんなご飯食べられないでお腹空いちゃうよね」と話してみてはいかがでしょうか。

小さなことのように感じるかもしれませんが、物事の理由を一つ一つ知ることで、子どもは論理的な考え方を身に付けていきます。

テレビを見るときやゲームをするときは、事前にルールを伝えることも有効です。

そして、子どもが待てたときや約束を守れたときにきちんと褒めましょう。

これを繰り返すことで、子どもは待つことや約束を守ることの大切さを学び、感情をコントロールすることを身に付けていきます。

また、「待つ」という体験を外出先で経験することも自制心を育むことにつながります。

せっかくの「待つ」という体験の機会をおとなしくさせるために、お菓子やゲーム、Youtubeなどを与えて奪ってしまっていないでしょうか?

公共の場ではおとなしくしていてほしい気持ちはとてもわかりますが、電車やバス、遊園地、レストランでの待つ機会も学びの場と捉えて、なぜ待つのかを説明し、経験を重ねることで、子どもは自制心を育んでいきます。

遊びやゲーム、家庭でのルールづくりから自制心を育む

保育園、幼稚園、小学生、仲間同士でも有効な自制心の育み方として、ルールを使った遊びをすることがあげられます。

子どもはルールを守る遊びやゲームを行うことで、順番を待つことや負けて悔しい思いをすることもあります。

その積み重ねが、自分の感情を知ることにつながり、感情をコントロールすることができるようになっていくのです。

さらに、家庭でのルールについては、ボーク重子さんの『非認知能力」の育て方』を参考にご紹介します。

本著の中でボーク重子さんは下記のように語っています。

子どもの自己肯定感を高め、自信を持たせるために、自由に発想させたり、自由に意見を言わせたり、やりたいことをやらせることは大切です。

でもそれはなんでも子どもの思う通りにさせるということではありません。

そのような無法地帯で育つのは、自分勝手で他者への思いやりに欠けた衝動的な子どもです。

社会性や自制心、責任感を高めなければ、子どもはただのわがままで迷惑な出る杭になってしまいます。

ルールを理解して守ることができる社会性を身につけた愛される、出る杭になることが重要です。

そして、ボーク重子さんは実際に家族の中でこのようにルールを作っていました。

家庭のルールの作り方

    1. 大人と子ども一緒に話し合ってルールを決めること
    1. ルールは3〜4つくらいにしてシンプルなものにすること
    1. 子どもの年齢に合った内容にすること

子どもの意見を聞き、一緒にルールを考えて、難しすぎないものにすることが大切です。

ルールを作りすぎると子どもも大変になり、守ることが難しくなってしまうので気をつけましょう。

例えば6歳くらいの子どもであれば、週末の朝食は家族みんなで食べる、食事が済んだらお皿を片付ける、おはようやおやすみなさいなどのあいさつをきちんとする、などの理解しやすく、簡単で守りやすいルールを作ることが大切です。

万が一、子どもがやりたくないと言った場合には、強制的にやらせるのは逆効果です。

子どもの心が動くように「どうしてやりたくないのかな?」などと話しかけたり、気長に待ってみてください。

ルールを守ることで、自主的に動いたり、家族としての役割を果たしたり、そんな経験を繰り返しながら子どもは自制心を育んでいきます。

まとめ

・親子の信頼関係が自制心を育む土台となる。
・物事の理由を説明することや待つ経験を積むことが大切。
・ルールのある遊びやゲームをすることや家庭のルールをつくることで自制心を育める。

編集部より

自制心を育むことの土台に親子の信頼関係があり、遊びや家庭内のルールづくりなど、ちょっとした工夫で自制心を高められることがわかりました。

ボーク重子さんの著者の中に「ルールはある意味で人をより自由に解き放つ」という言葉があります。
家庭でのルールづくりは、最初は大変かもしれませんが、できることから始めてみることで親子ともに成長していけるはずです。

家庭で、普段の生活で、少し意識をしてみてください。

(参考文献)
学力の経済学(著者:中室 牧子)
非認知能力の育て方(著者:ボーク重子)

こどもまなびラボ我慢ができない子どもは “親の愛” を試してる!? 「自制心」が育つ親の言葉

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