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子どもの「リーダーシップ」を育てるに、親はどう関わる?

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2021.11.12

クラスの中に何人かいる、「リーダー的な存在の子」。

リーダーシップを発揮する子というと、「勉強ができる」「友達が多い」「運動が得意」といったイメージが強いものです。

集団をまとめ、その目的に向かって導いていく力として知られるリーダーシップですが、ダイバーシティの価値観が重要視される現代においては、いわゆる「カリスマ性」に加え、課題が生じたときに周りの人を巻き込みながら解決していく「課題解決力」が必要です。

リーダー的な存在の子の資質は?

我が子は引っ込み思案だから、大きくなったらリーダーにはなれないの?

リーダーシップに必要な資質と、リーダーシップの育み方について考えます。

リーダーシップを発揮し課題を解決していくために必要な要素5つ

「わが子にリーダーシップを発揮してほしい」「リーダー的な存在になってほしい」。

こう思う保護者の方も多いことでしょう。

「リーダー」というと、一般的に下記のイメージがあります。

〇クラスやチームのまとめ役
〇いつも元気
〇勉強もスポーツも良くできる
〇友達が多い

リーダーシップというと、「カリスマ性のある限られた人だけが持つ特別な能力」と思われがちです。

しかし、先行き不透明で人々のライフスタイルが多様化している現代においては、「カリスマ性」のみならず、課題が生じたとき、周りの人たちを巻き込みながら解決できる「課題解決力」も求められています。

20世紀初頭のアメリカで生まれ、市民の力で社会を変えていく方法・考え方として知られる「コミュニティ・オーガナイジング」によると、リーダーシップを発揮し自分を含めた世界を良く変えていくためには、以下5つの要素が必要であると考えられています。

ストーリー・テリング

自分が行動を起こした理由や体験したことを語り、聞き手の共感を得ること

関係構築

周りの人と共通の価値観でつながって、皆で何ができるかを共有しあうこと

チーム構築

さまざまなスキルやネットワークを持つ人を集めること

戦略立案

課題を解決していくために、自分たちは何をしていくべきか考えること

アクション

仲間同士で共通の目標を掲げ、課題に取り組んでいくこと

子どものリーダーシップを育んでいくための、親の関わり方


「わが子は引っ込み思案だから、リーダー向きではないのでは?」

「わが子はスポーツなどの特技がないから、リーダーシップとは無縁!」

などと考える保護者の方もいると思いますが、どんな子もリーダーになることは可能です。

課題が生じたときに、周りの人とどのような関係を築いていけば共に進んでいけるのか?

それを相対的に実践できる力が、リーダーシップになります。

子どものリーダーシップを育んでいくために、親はどのように関わればよいのでしょうか。

以下、ポイントを3つ、紹介します。

〇普段から「自分で選ぶ」を習慣づける

〇親自身が、子どもの本音を引き出す「対話」を大切にする

〇大人に混ざって会話・交流できる機会をつくる

普段から「自分で選ぶ」を習慣づける

外食時のメニュー選びや毎日の洋服選び、読み聞かせの絵本選びなど、小さなことでも子ども自身の意思を持たせることで、決断力を高めていくことができます。

これを積み重ねていくことで、どのような場面においても「僕は(私は)⚪⚪️だと思います」と意思表示ができるようになります。

「自分の意見が言える」ということは、リーダーシップの基本です。

周りに臆せず自己表現できるような環境を意識してつくっていきましょう。

親自身が、子どもの本音を引き出す「対話」を大切にする

「朝、学校や園に行く支度が遅い」「帰宅後宿題をなかなかしない」などの行動を目にすると、親はつい、「早くしなさい!」と叱ってしまいがちではないでしょうか!?

しかし、子どもは子どもなりに、「支度が遅い理由」「宿題をなかなかしない理由」を秘めていることが多いものです。

感情的に叱る前に、“理由”をていねいに引き出し解決への道筋を一緒に考えるよう心がけましょう。

解決策を親が決めつけるのでなく、子ども自身が「こうしてみよう」と思えるよう導くことを繰り返すことで、リーダーシップが身についていきます。

大人に混ざって会話・交流できる機会をつくる

少子化・核家族化が進む現代においては、人間関係が希薄化してきているのに加えコロナ禍ということもあり、子どもが幅広い人たちとつながる機会が減ってきてしまっています。

特に、親以外の大人と交流する機会は、学校や習い事の場、親戚の集まり以外はなかなかありません。

たくさんの大人と出会い対話を重ねることで、コミュニケーション能力が育まれるだけでなく、多様な価値観にふれることで課題解決力を養うこともでき、リーダーシップの醸成につながります。

「競争の世界」に参加することも大切


リーダーシップに欠かせないのが、「自分は価値がある人間である」といった“自分に対する自信”です。

赤ちゃん時代から乳幼児時代は、親や周りの人からのスキンシップや「あなたが大好きだよ」「あなたが生まれてきてくれてよかった」などの愛情表現により、自己肯定感が育まれていきます。

小学生くらいになったら、スポーツ、音楽コンテスト、発表会などを通してたくさんの“競争の世界”に参加させましょう。

当たり前ですが、競争には勝ち負けがつきもので、勝つこともあれば、負けることもあります。

競争に参加させる目的は、相手を打ち負かすことでも、優劣感覚を叩き込むことでもりません。

競争を通して自分の強みや弱みに気づき、困難に立ち向かう力や敗北から這い上がる力などのたくましさを育てることが、リーダーシップの育成につながります。

親は子どもの“結果”よりも“結果に至るまでのプロセス”を重視し、わが子のがんばりを応援しましょう。

まとめ

・どんな子も、リーダーになる可能性を秘めている
・「対話力」「課題解決力」を磨くことで、リーダーシップを育むことができる
・「競争」を避けず、子どもの様子を見ながら積極的に参加させよう

編集部より

これからの社会や時代でリーダーシップの重要性が分かりました。
また、リーダーシップを持つということは、人を引っ張るカリスマ性などを持った人だけが持てると思われがちですが、そうではないことも分かりました!
リーダーシップで大切なのは、まずは自分がどのように思っているかの意見を持つこと、そして、その意見を周りに伝えることができることです!
また、コミュニケーションがあるからリーダーシップも生まれます!親は、子どもの考えや思いをしっかりと聞いてあげながらも、色々な人たちとコミュニケーションを育める環境を作っていきましょう!

(参考文献)
・世界標準の子育て(船津 徹著 ダイヤモンド社)
・朝日新聞EduA|育てたい子どものリーダーシップ 重要なのは資質ではなかった
・コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン|コミュニティ・オーガナイジングとは
・こどもまなびラボ|リーダーになる子の特徴とは?リーダーシップを育てるコツ

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