非認知能力は、未来を担うすべての子どもたちの心と体に必要と考えられています。
非認知能力を育むためにはさまざまなアプローチがありますが、そのひとつとして知られているのが、運動遊びです。
子どもが「できた!」「楽しい!」「もっとやりたい!」と主体的に取り組んでいけるような、家庭で気軽にできる運動遊びを、非認知能力育成の視点から紹介します。
子どもの目が輝き、笑顔になれる運動遊びを親子で楽しむ
非認知能力が最も育つといわれる幼児期は、「楽しい!」と感じられることであれば、どんなことにも興味をもつ時期です。
この時期の子どもは、運動が大好きです。
運動というと、「走る」「跳ぶ」「投げる」などの行動をイメージすることが多いものですが、「持つ」「ころがす」「支える」といったなにげない行動も、すべて運動なのです。
親が肩肘はらず、「子どもといっしょにちょっとした運動遊びを楽しもう」という気持ちを抱いて体を動かすことで、体力だけでなく、非認知能力を育むことができます。
短時間でも集中して運動遊びを行い、子どもが笑顔になることや、目が輝いていればOKです。
「ママはあなたと遊べて嬉しいよ!」というサインを全身で送りながら、親子で運動遊びを楽しみましょう。
「自分で考える力」「集中力」を育む運動遊び5つ
それでは、「自分で考える力」「集中力」を育む運動遊びを5つ紹介します。
子どもがひとりでチャレンジできる運動遊びなので、最初は親がやって見せ、そのあとで子どもに「じゃあ、⚫⚫ちゃん、やってみて!」と声をかけましょう。
1回でうまくできないのは当たり前です。
どうしたらうまくできるようになるかをいっしょに考えながら、楽しく体を動かしましょう。
両足パッチンジャンプ
両足を広げてひざをまげ、少し上の方を見ながらジャンプ。その時に、左足と右足をタッチします。
両足の開き具合を調整しながら、どのくらいの幅で開いているときに両足をタッチしやすいのか試してみましょう。
ボールでお散歩
やわらかいボールを持って脇にかかえ、ボールを落とさずにおなかの周り、首の周り、股の間などを散歩させます。
次の動きを予測しながら、右手と左手が止まらずに動かせるようにしましょう。
ペットボトルボーリング
ペットボトルを6本集め、ボーリングのピンに見立てて並べます。
1〜2m離れたところからボールを転がし、何本倒したかを競います。
ボールをまっすぐに転がすにはどうしたらいいか考えながら、力加減も調整していきましょう。
お椅子スクワット
「透明のイスがある」と見立てて、そのイスにすわるような形でスクワットします。
“イスの高さ”を調整することで、バランスの取り方を学びます。
ボールおんぶ走り
ボールをおんぶするように両手でもち、落とさないように走ります。
ゆっくり走るや、スピードアップして走ることで集中力を養います。