自己肯定感

運動遊びやスポーツ体験が、子どもの非認知能力を育てる

積極性ややり抜く力、コミュニケーション能力などといった「非認知能力」は、これからの時代を生き抜くために必要不可欠な力であると考えられています。

子どもの非認知能力を高めるには、親をはじめとする周りの大人が非認知能力の重要性を理解し、非認知能力を育てる環境を作ることが大切です。

非認知能力を高める5つの力非認知能力を高める3本の柱についてご紹介いたします。非認知能力を理解するための重要なポイントについて、わかりやすく、丁寧にお伝えいたします。...

非認知能力を育てる環境のひとつとして知られているのが、運動遊びやスポーツ体験です。

運動遊びやスポーツ体験と、非認知能力の関係について解説します。

思い切り体を動かすことで、心身の回復力が増す


自尊心、自己肯定感など「自分に関する力」と、協調性、共感する力、思いやりなど「人と関わる力」などからなる非認知能力は、いわば、「心の土台」となるものです。

乳幼児期に非認知能力を育み、心の土台をしっかり作っていれば、その後も着々と積み上げていくことができます。

この時期の子どもは、面白い遊びを発見すると、集中します。

自分が好きな遊び、興味をもった遊びにとことん集中することで、主体性や意欲といった非認知能力が身についていきます。

「⚪⚪ができるようになった!」という達成感ももちろん大切ですが、さまざまな失敗を経験しながらも、その遊びに「一生懸命取り組む」という体験を重ねることで、非認知能力を身につけることも大切です。

「遊び」にもいろいろな遊びがありますが、外での運動遊びは、自分の身体能力について知るために良い機会となります。

遊びを通し、どんなことを、どの程度したら危ない思いをするのかを知ることができます。

それを全身で感じることによって、自分にとっての「限界」がわかるようになり、危険を予測して回避する力やリスクに対応する方法を学ぶことができます。

また、思い切り体を動かすことによって、「幸せホルモン」ともよばれているドーパミンやセロトニンというホルモンが脳内に分泌され、心身ともに回復力が増すと言われています。

運動遊びで非認知能力を高める

近年、スマートフォンやゲームの普及などの影響により体を動かす機会が減り、「子どもの運動能力は低下傾向にある」といわれています。

休みの日など、保護者が自ら「子どもといっしょに楽しもう」という気持ちで運動遊びをすることで、子どもの運動不足を解消するだけでなく、非認知能力を育むことができます。


なかでも「鬼ごっこ」は、昔ながらの運動遊びでありながら、足腰を鍛えられるのに加え、判断力や問題解決能力なども鍛えることができます。

「まてまて〜!」「⚪⚪ちゃん、速いね〜!」など、子どもの様子をみながらやる気を引き出し、フルパワーで遊び切ることで、「走るって楽しい!」「ぼくも(私も)できる!」といった自信にもつながります。

「鬼ごっこ」の“応用編”である、複数の友達と行う運動遊びには、以下のようなものがあります。

⚫️手つなぎ鬼
鬼をひとり決め、10秒数えたら他の子を追いかけ、つかまった子は鬼と手をつなぎます。
4人になったら2人と2人に分裂していきます。

⚫️子増やし鬼
鬼は最初ひとりで、逃げる子はつかまったら鬼と手をつなぎ、分裂せずどんどん連なっていきます。

⚫️ドロケイ
泥棒と警察に分かれて、鬼ごっこで遊びます。

⚫️氷鬼
鬼と子に分かれて逃げ、鬼にさわられた子は「凍る」ため、他の子にタッチされるまで動けません。

どれもシンプルなルールの運動遊びですが、運動能力のみならず、さまざまな非認知能力を身につけることができます。

スポーツ体験で「社会性」という非認知能力を身につける


スポーツ体験も、非認知能力の育成には欠かせないといわれています。

子どもは、スポーツ体験により、「勝ち」「負け」を経験します。

勝ったらうれしいけれど、負けたら悔しい。
負けることによって、「なぜ負けてしまったのか」「勝つためにはどうしたらよいのか」などを考え、「失敗から立ち上がる」という、とても大切な非認知能力を身につけることができます。

また、スポーツには、ルールがあります。
スポーツを通じて「ルールを守ろう」とする姿勢を身につけることは、社会性を身につけるうえで、非常に効果が高いのです。

自分が好きで興味のあるスポーツに出会い、スクールなどに通うと、指導者による適切な指導で上達を感じることができます。

「昨日までできなかったことができた!」「今度は⚪⚪に挑戦したい!」といった自尊心や自己肯定感、挑戦する力が育ちます。

そのスポーツを長期間かけてやり抜くことで忍耐力が育まれますし、練習を繰り返すことで、自分と向き合いながら取り組んでいく勤勉性も養われます。

さらに、仲間と協力して行うスポーツでは、楽しみながら意欲的に取り組むことで協調性が身につき、試合を通して味方や対戦相手を思いやる気持ちを養うこともできます。

子どもが好きな運動遊びやスポーツに出会ったら、とことん楽しめる環境をつくり、応援してあげましょう。

まとめ

・思い切り体を動かすことで、心身の回復力が増す
・「鬼ごっこ」などの運動遊びは足腰を鍛えるだけでなくさまざまな非認知能力を養う
・スポーツ体験により、社会性、自己肯定感、協調性、思いやりなどが育つ

編集部より

スポーツや運動を行うことは、多くの非認知能力を育んでくれることが分かりました。
普段の遊びの中やスポーツスクールといった様々な環境で身に付けることができ、一番大切なことは、それらを楽しむことです。
子どもたちが楽しめる環境を親が応援し、作ることで、非認知能力を伸ばすことができます。

(参考文献)
・非認知能力の育て方(著・ボーク重子 小学館)
・足をいちばん鍛える遊び(監修・瀬戸口清文 edu 小学館)

・MEROS|非認知能力を鍛える運動遊びを紹介(著・赤堀達也)

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