自己肯定感

親の行動で子どもの自己肯定感が高まる!自己肯定感の高め方とは?

自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、自分の可能性を信じられる力で、豊かな人生を送るために必要なものと言われています。

子どもが幸せな人生を送る鍵となる自己肯定感とは?幸福感を感じるために大切な自己肯定感とは? 自己肯定感とは、ありのままの自分を認めたり、自分の可能性を信じられる感情のことです。 ...

しかし、日本の子どもの自己肯定感は、世界的に見ても低く、年齢を追うごとに減少傾向であることがわかっています。

子どもの将来に自己肯定感がどのような影響をもたらすのか、自己肯定感を高めるために親にできることについてご紹介します。

自己肯定感が高いとどうなるの?

自己肯定感は基本的に子どもに備わっている感情なのですが、親の接し方や家庭の環境などによって大きく左右される一面があります。

自己肯定感が低い子どもの場合、自分の価値を信じることができずに、親や学校の先生など周りの目をとても気にする子どもになります。

周りの評価で頭がいっぱいで身動きができない状況で、こんなことをしたら怒られるのでは、恥ずかしいなど、ビクビクしながら毎日を過ごしがちです。

逆に、自己肯定感が高い子どもは、周りの目を気にせず、自分で考えて、目標を向かって動くことができます。


そのため、自己肯定感が低い子どもに比べて、さまざまな経験や体験をする機会が多く、それを心の糧にして、成長していくことができます。

将来、自己肯定感が高い子どもは積極的に自分の意思で動いたり、人とコミュニケーションをとり、自分の力で世界を切り開いていくことができます。

子どもの自己肯定感を高める3つのポイント

子どもの自己肯定感を育むために親にできることはどんなことがあるのでしょうか?

簡単に取り入れられる3つのポイントをご紹介します。

子どもの地道な努力や小さな成長を褒める

子どもが何かに挑戦したとき、成果ではなく、そこにたどり着くまでにがんばった過程を褒めてあげましょう。

「すごいね」、「頑張ったね」、などの漠然とした言葉ではなく、「前回苦手だったここの部分がよくできていたね」などと具体的に褒めることが大事です。

『「自己肯定感」育成入門/平岩国泰』の中に、印象的なエピソードがあったのでご紹介します。

元陸上選手の為末 大選手が、全てをかけた大会で惨敗したことがありました。

激しく落ち込み下を向いてスタジアムから戻ってきた為末さんに、外国人コーチはこう言葉をかけたそうです。「何を学んだ?」と。

為末さんはこの言葉にとても驚き、励まされたそうです。

もし、スポーツの大会で負けたり、試験で思うような点数が取れなかった場合、「結果は残念だったけど、どんなことを学んだかな?」と声をかけてみるのはどうでしょうか。

落ち込んでいるお子さんに「なぜもっとできなかったの!」、「全然だめじゃん!」などと叱るのはやめましょう。

結果ではなく、子どもが頑張ってきた過程に目向けて、褒めることや言葉をかけることが大切です。

褒め方や声掛け次第で、子どもは頑張っている自分の姿を見てくれていることをうれしく思い、またがんばろうと思えるのです。

成功体験を積むために目標は少し頑張れば達成できる設定にする

何かの目標を立てる場合は、子どもが少し頑張れば達成できるくらいのものを用意して、たくさんの成功体験を重ねていくことを心がけてください。


子どもは達成感や自信を身に付けることで、少しずつ成長していきます。

結果ももちろん大事なことですが、長い目で考えたときに、自分を信じて頑張り続けることのできる心=自己肯定感を育むことの方が大切なのです。

そのために、最初は子どもが少しの頑張りで達成できるくらいの目標設定にして、達成感や自信を身に付けることを習慣化していくことが重要です。

比べてはいけない3つを意識する

自分の子どもと比較をしてはいけない対象が3つあります。

まず一つ目が「同い年の子ども」です。
「A君みたいにできるといいね」などの言葉をかけていないでしょうか?

親が“どうしてうちの子は他の子と比べてできないんだろう”と思っていたら要注意です。
このような不安な気持ちは子どもに伝わり、言動につながります。

そして、このように比較をされることで子どもは「どうせ自分なんて」とネガティブな気持ちになってしまうのです。

次に比較を避けたいのが「兄弟姉妹」です。
兄弟姉妹は、お互いを意識して生きていて、親の声掛けに非常に敏感です。

「お姉ちゃんはすぐにできたのに」などの声掛けはやめましょう。

子どもは一人として同じ人間はいません。
個性や成長のスピードがあるのは当然のこと。
親は、兄弟姉妹と比べるのではなく、むしろそれぞれの長所を褒めて、大切な存在であることを伝えてください。

最後は「昔の自分」との比較です。
つまり親自身の過去と比べてしまうことです。

「ママは小学生一年生のときもうできていた」
このような声掛けを子どもにしていませんか?

人間の記憶は都合よく書き換えられてしまうものです。
本当に正しい情報かもわかりませんし、親も子どものときに同じようなことを言われて困ったことはありませんか?

お子さんも自分ができないことを気にしている場合もありますから、言わない方が良い言葉です。今と昔では環境も違いますし、個人差ももちろんあります。

子どもを比べる場合は、一カ月前や一年前など子ども自身の過去の姿と比較してみましょう。
大人から見れば小さい歩みかもしれませんが、子どもなりに少しずつ成長をしています。

その成長を見つめて褒めてあげることが自己肯定感を育むことにつながります。

失敗を悪者扱いせず、失敗から学ぶことを教えよう

子どもが幸せな人生を送る鍵となる自己肯定感とは?でも触れましたが、失敗を避ける子どもが増えています。

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その原因に、大人が子どもの前で失敗を見せる機会が減ったことや、子どもの失敗を恐れて、先回りして、手を出し過ぎる親が増えていることを説明しました。

子どもが失敗を恐れることなく、やってみよう! と意欲的に思えるように、まずは大人が自分の失敗談を子どもに話してみましょう。

子どもはきっと喜んだり、笑いながら夢中で親の失敗談を聞くことと思います。
親が失敗談を話すことで、大人だって失敗するんだ、失敗していいんだな、と思えるようになります。

また、大切な子どもに失敗や挫折を体験させたくないという親の気持ちもわかりますが、将来自立した大人になるためにも、親の過剰な援助には気を付けましょう。

助けたくなったら、今は失敗を恐れない強い心を育んでいると思い、なるべく見守るようにしてください。

実体験から学んだことの方が子どもの心には強く刻まれますし、失敗を恐れることなくチャレンジする強い心になるのです。

まとめ

・自己肯定感が高い子どもは自分で目標を立てて行動に移すことができる。
・親が子どもにどう声をかけるかで子どもの自己肯定感も変わる。
・親は失敗談を子どもに話すことや、子どものことに先回りし過ぎないこと。

編集部より

子どもの自己肯定感は、親の言葉がけや親の振る舞いが大きく関係していることがわかりました。
親が必要以上に責任やプレッシャーを感じるのではなく、少し立ち止まって振り返ることや子どもを見守ることが大切です。

(参考文献)
自己肯定感 育成入門(著者:平岩 国泰)
非認知能力の育て方(著者:ボーク重子)

・ベネッセ教育研究所大人になった時に影響が?!子どものうちに自己肯定感を高めよう!

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