自己肯定感

自己肯定感も高まる!?お手伝いが子どもにもたらす効果とは?

お手伝いをすると自己肯定感を高められるのはなぜ?

日本の子どもたちの自己肯定感は、他の国々の子どもたちに比べてとても低いということがわかっています。

日本人は他人との関係によって自己肯定感が高まる傾向が強いと言われています。

他人に必要とされている、自分は役に立つ存在であるなど、他者との関係の中で自分の存在意義を見出し、そのことが自己肯定感を高めていくことにつながっているのです。

日本の子どもたちにとって自己肯定感を高めるためには、自分が他人から必要とされていると感じられることが大切なのです。

ご家庭で子どもの自己肯定感を高めるのにはお手伝いが有効な方法と言われています。

なぜなら、お手伝いをすることで家庭での‘役割’が生まれるからです。

この役割がキーポイントで、自分が関わることで大人に褒められたり、家がキレイになったりと嬉しい実体験を積み重ねることで、子どもは自己肯定感を育んでいきます。

『「自己肯定感」育成入門』の著者である平岩国泰さんが主催するアフタースクールには、とてもおとなしい小学4年生の男の子がいたそうです。

彼は、アフタースクールの中で料理のお手伝いに熱心に取り組んだことで、それまでの偏食が治ったり、自信を付けたといいます。

その少年が変わったきっかけとなったのが、料理の先生からの「君がいないと困るんだ!」という言葉だったそうです。

その少年は料理の先生からの言葉が嬉しく、自信をつけたことで成長したのです。

子どもがお手伝いを通して得られること

子どもがお手伝いを通して得られることは、自己肯定感を育むだけではありません。

お手伝いをすることで成長につながるたくさんのメリットがあります。

  • 自己肯定感が高まる

家の中に自分の役割があることや、大好きな親から「ありがとう」と喜んでもらえたりすることで、子どもの自己肯定感を高まります。

  • 大きな自信になる

お手伝いを続けていくことで、達成感を覚えたり、上達したりして、家族の中で役に立つ存在であるのだと自信を付けていきます。

  • 自立心につながる

最初はできなかったことでも少しずつ上手になったりできることが増えていくことは、子どもの自立心の土台となります。

  • 責任感が芽生える

これは自分がやる仕事だと子どもなりに責任を感じ、お手伝いという自分の使命を全うする経験の積み重ねから責任感が生まれます。

  • 自分で考える行動できる

どうやったらもっと上手にできるだろうと考える癖が自然と付き、誰かに促されるからではなく自ら率先して考えて行動できるようになります。

  • 親子のコミュニケーションになる

大好きな親から「ありがとう」と言われることは子どもはとても嬉しいことです。
お手伝いを通して親子の絆をより深めることができます。

このように、お手伝いすることで得られるメリットはたくさんあります。子どものやる気やモチベーションを保ちながら、無理のない範囲でお手伝いしてもらうことが大切です。

子どもにお手伝いをさせるときのコツと注意点

実際に子どもにお手伝いをしてもらうときの、コツと注意点についてご紹介します。

子どもにお手伝いを頼むと時間がかかったり、うまくできなかったりすることもあるかと思います。

親としては自分がやってしまった方が早いと思うこともかもしれません。

大切なのは、成果ではなくお手伝いをするという体験です。

また、お手伝いすることで得られる達成感や自信につなげることです。くれぐれも親子ともに無理することなく、身の丈に合ったところから挑戦してみてください。

  • 子どもの年齢に合ったものにする

子どもの年齢やその子の性格を把握した上で、どんなお手伝いができそうか考えてみましょう。
最初はハードルを下げて、簡単なお手伝いからスタートしていくのがおすすめです。

  • お手伝いをさせすぎないこと

お手伝いが良いからといって、あまりにも多くのことを子どもにやらせると負荷がかかりすぎます。
一日の中で、一週間の中で、無理のない範囲でお願いするように気をつけましょう。

  • 子どもがやりやすいように工夫をする

お手伝いにもよりますが、食器を下げるのであれば子どもが届く場所を指定したり、掃除用具なども大きさや重さが子どもに合っているか、子どもの目線で確認してみてください。

  • 子どもに100%を求めない

子どものお手伝いは、親がやるよりも時間もかかり完成度も高いものではないでしょう。
大切なのは、経験という過程や親子のコミュニケーションなので成果を求めるすぎるのは禁物です。

  • ポジティブな言葉がけを意識する

大人も褒められたら嬉しくてもっとやりたくなりますよね。
「ありがとう」「すごい」「いいね」「助かる」「あなたがいてくれてよかった」など、子どもへの声かけはハッピーで前向きな言葉にしましょう。

『「非認知能力」の育て方』の中で、ボーク重子さんはお手伝いに関するこのようなエピソードを紹介しています。

小学生になってから、日曜日の朝食づくりは娘の仕事になったのです。でもまだ小学生ですからガスや火を使うのは危険です。

そこで娘には火を使わずに朝食を作ってもらうようになりました。サンドイッチやサラダ、果物のプレートなど、娘なりに工夫をしてつくってくれたものでした。

こうしたことでも、子どもの想像力や行動計画を立てて実行し結果を出すという実行機能が育まれます

親も子どもの性格を理解した上で、お手伝いを始めるタイミングだったり、夢中になれるお手伝いや、子どもの気分が乗るようにどうすればいいか、考えてみることも大事なことです。

朝食を子どもに? と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、任せられた子どもは自分にこんなことををやらせてもらえるんだと張り切ってやってくれるかもしれません。

まとめ

・お手伝いで子どもの役割を作ることが子どもの自己肯定感を高めることにつながる。
・子どもはお手伝いから、自信、自立心、責任感、行動力を身に付け、親子の絆も深まる。
・親は子どものお手伝いに成果を求めずに経験と捉えると良い。

編集部より

現代はAI化が進んで、食洗機やロボット掃除機などが家庭に普及して以前に比べると家事をする機会も減ってきているかもしれません。
それでも「お手伝いを子どもに」と声をあげている人が多いのは、そのことが子どもの成長や親子の触れ合いに良いからなのです。
親は忙しい毎日の中で子どもにお手伝いさせることが難しいときもあるかもしれません。
そんなときは無理をせず、週末の時間があるときに限定をするなど、工夫をしてみてください。
子どもがお手伝いしてくれたら、親からの「ありがとう」や「とっても助かる」といった言葉をかけてください。
その経験と言葉がお子様の成長につながります。

(参考文献)
・「非認知能力」の育て方(著者:ボーク重子)
・「自己肯定感」育成入門(著者:平岩国泰)

・ベネッセ教育情報サイトお手伝いが子どもにもたらす効果とは

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2018年6月1日
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