自己肯定感

子どもの運動会。緊張せずに力を発揮させるには?

春の運動会シーズンがやってきました。子どもが通う園や学校の運動会が近づくと、親はつい、「かけっこで1位に!」など、子どもの活躍を期待してしまいますよね。

しかし、親の期待とは裏腹に、本番で緊張し、いつもの力を出せない子もいます。
それはどうしてなのでしょうか。

本番で緊張せずに力を発揮できるような親の関わり方や励まし方について、非認知能力の視点にもふれながら紹介します。

運動会で、子どもが緊張する理由は?

園や学校での運動会の練習の様子を子どもから聞いたりすると、親もワクワクしてきて、当日見に行くのが楽しみになるものです。

しかし、子どもによっては、練習に打ち込むいっぽうで、当日が近づくにつれ緊張する様子を見せることも少なくありません。

なぜ、緊張してしまうのでしょうか。理由は4つあります。

「一生懸命頑張りたい」という気持ちがあるから

素直で真面目な子は、運動会の練習を重ねながら「親や先生に頑張っている姿を見せたい」と思うものです。

その気持ちが強いほど、「うまくいかなかったらどうしよう」と不安になり、緊張につながるケースも多いようです。

過去に失敗した経験を思い出すから

「園の運動会のかけっこで転んで泣いてしまった」「練習のときにミスして先生に怒られた」など、過去に失敗していやな思いをした経験があると、それを思い出し、「今回も失敗したらどうしよう」と、不安や緊張につながることもあります。

消極的、引っ込み思案な性格だから

消極的だったり、引っ込み思案な性格だったりすると、たくさんの人の前で走ったり踊ったりすることにおじけづいてしまい、本来の力が十分発揮できないことあります。

「非日常」の空間だから

運動会は、園や学校行事のひとつであるため、日常とは大きく異なる空間です。

普段とは違う雰囲気にのまれてしまい、緊張につながることがあります。

「緊張」を自覚させ、ポジティブに向き合えるような関わりを!


運動会という「本番」で、練習どおりの力を発揮させるためにまず大切なことは、「緊張する」という感情を子どもに自覚させることです。

「今日は学校で、運動会の練習したの? 練習のとき、どんな気持ちがした?」などと聞き、「かけっこの練習だったんだ。ずっとドキドキしてた」と答えてきたら、
「そっかー。ドキドキしてたんだー。そうだよねー。ドキドキするよねー」などと、同じ言葉を使って共感してあげましょう。それにより、子どもは、自分の感情に気づくことができます。

そもそも、「緊張している」ということは、自分が新しいことにチャレンジし、立ち向かっている証です。

「緊張するのはごく自然なことで、すばらしいこと」と教えてあげましょう。

「かけっこで1番になってね!」
「お遊戯で間違えたら恥ずかしいからね!」などと発破をかけたくなる気持ちもわかりますが、子どもにとっては多大なプレッシャーになり、かえって緊張が強くなってしまいます。

子どもの話に耳を傾け、「今日は、綱引きの練習で負けちゃったのね。どんな気持ちだった?」、「今日はかけっこの練習で、1番だったんだ。どんな気持ちだった?」など、
子どもがさまざまな感情に気づくよう働きかけるようにしましょう。これを繰り返すことで、非認知能力のひとつとして知られる自己管理力を育み、運動会という一大イベントとポジティブに向き合うことができるようになるでしょう。

運動会で、本番で緊張せずに力を発揮させるコツ

運動会で、本番で緊張せずに力を発揮させるコツを紹介します。

努力によって達成可能な目標を立てる

「かけっこで一位になる」よりも「かけっこで、最後まで全力で走る」、「お遊戯で最初から最後まで振り付けを間違えない」よりも、
「本番までにおうちで5回や1日1時間練習する」などの、相手の能力に関係なく、自分の具体的な行動や努力によって達成できる目標を設定するようにしましょう。

子どもは安心し、のびのびふるまうことができ、自分自身が頑張ってやり続けることができるようになります。

測定可能な目標にする

目標とは、追求するものではなく達成するものです。「50メートルを〇秒で走れるようにする!」など、具体的に測れるものにする必要があります。

目標達成に取り組む子どもたちも、測定できない抽象的な目標だとモチベーションが高まりにくく、自然消滅してしまうこともあります。

目標の「見える化」は、子どもたちの挑戦する心を育むことにもつながります。

期待しすぎない

初めての運動会の場合は特に、親のほうが緊張してしまい、「この子は本番できちんとできるのだろうか」などと不安になってしまいがちです。
しかし、子どもは親の緊張や不安を感じ取るものです。過剰に期待しすぎず、「子どもの成長を応援する」くらいの気持ちで関わりましょう。

規則正しい生活を心がけ、十分な休息を

本番が近づいてくると園や学校での練習時間が増え、疲れがたまってくることも多いものです。

本番を万全の体調で迎えられるよう規則正しい生活を心がけ、家庭で十分な休息がとれるようサポートしましょう。

本番が終わったら、「一生懸命走っていたね!」「笑顔で踊れていたね!」など、「上手にできていたこと」に目を向けてほめてあげましょう。

もちろん、失敗してしまったことを反省したり改善したりすることも大切ですが、そればかりが記憶に残ると、次回もまた緊張してしまいます。

小さな成功体験を積み重ねていくことで自信がつき、緊張が和らぐだけでなく、自己肯定感といった非認知能力を育むことができます。

まとめ

・「一生懸命頑張りたい」という気持ちがあるから緊張する
・「緊張する」「ドキドキする」という感情に気づかせてあげることが大切
・小さな目標を設定し、当日が終わったら「できていたこと」を褒める

編集部より

運動会が近づいてくると、参加する子どもたちが一番ドキドキ、ワクワクですが、親も同じくらい頑張ってほしい!と思い楽しみになりますね!
子どもたちがのびのび自分らしく運動会に参加して、自分の力を発揮するためには、親の普段からの子どもへの声かけが大事ということが分かりました。
練習がどうだったのかを聞きながらも、共感してあげることでプレッシャーを感じにくくなります。
また頑張ればできるような目標設定をしてあげることでより!前向きに運動会へ取り組み、楽しんでくれるようになります!
些細なことかもしれませんが、子どもの気持ちを汲み取ったサポートを心がけてみましょう!

(参考文献)
・本番に強い子の育て方(森川陽太郎著,ディスカバー・トゥエンティワン)
・子育て&教育ひと言コラム/伸芽sクラブ|子どもが緊張する理由とは? 親の上手なフォローの仕方を解説
・いこーよ|本番に強い子と弱い子の違いは何? 緊張の理由や克服術も紹介(富山尚子監修

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2018年6月1日
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