問題解決能力

アフターコロナを生き抜くために必要な「学力」とは?

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、園や学校、塾の休校が続いてきました。

徐々に再開の動きがありますが、地域により異なり、子どもたちの「学力格差」が広がるのではないかと心配する親が増えてきています。

しかし、果たしてこれまでの「学力」は、これからも通用するのでしょうか。

「勉強ができる=学力がある=幸せになる」という公式は、もうあてはまらないのではないでしょうか。

コロナ禍により、世界中で、これまでの価値観から新しい価値観への変革が見られます。

アフターコロナの時代に必要とされるのは、従来の「学力」ではなく、「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」。

今だからこそ、親ができる「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」の育て方について解説します。

アフターコロナは「学力」の意味が変わる

「テストでいい成績をとって、有名な大学に入学し、有名企業に就職してほしい。」

親ならだれしも、わが子に対して一度はこう思ったことがあるでしょう。

確かに、学校に適応し、宿題など与えられた課題をしっかりこなしてテストで良い成績をおさめる子は「学力が高い子、優等生」とされ、いわゆる「偏差値の高い学校」に進学するケースも多いもの。

学歴重視の風潮が強い日本では、ルールを守り、「テストで良い点数をとること」が大切であり、それができる子が幸せになれる、と考えられてきました。

確かに、「適応すること」は大切ですし、「テスト良い点数をとること」は、ひとつの能力です。

しかし、デジタル化、グローバル化が急速に進むこの時代に、未知のウイルスであるコロナが到来し、世界中が混乱しています。

この先何が起こるかわからない。

何をめざせばよいのか、「ゴール」がよくわからない。

先行き不透明なアフターコロナの時代に大切なのは、「正しい答えを出す力」よりも、「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」=問題解決能力なのです。

子どもが示した興味を親が一緒に広げていく


では、子どもが「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」を養うためには、どうしたら良いのでしょうか。

現在の学校では、国語や算数など「知識」や「思考力」が評価されています。

しかし、知識や思考力以外にも、

⚫️だれとでも仲良くなれるコミュニケーション能力
⚫️自分を客観的に把握して行動できる能力
⚫️演奏、作曲、音程の聞き分けなどにすぐれた能力(音楽)
⚫絵や図を見て空間をとらえる能力(美術や工作)
⚫️体を使った表現を得意とする能力(運動)

など、人間にはさまざまな能力があります。

まずは、わが子を改めてじっくり観察し、これらの中から「秀でている」と思われる能力を見出しましょう。

そして、それを伸ばせる環境やきっかけを与えましょう。

たとえば、子どもがテレビ番組でみた恐竜に興味をもち、絵を描き始めたりした場合。

図鑑を買って一緒に眺めたり、恐竜のサイトを調べて映像を楽しんでみたり、好奇心のおもむくままに恐竜の世界に導きましょう。

親が子どもの好奇心の芽を見逃さず、たくさんの引き出しを増やしてあげることで、子どもは「自ら学ぶこと」の面白さにめざめていきます。

このような経験の積み重ねが、アフターコロナの時代に必要となる「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」を育んでいくのです。

読み書きや計算など学校の勉強のみにとらわれず、子どもが興味を示した世界を広げるような関わりを心がけましょう。

アフターコロナの時代、子どもに親ができること〜問題解決能力を育む遊び〜

子どもが「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」=問題解決能力をかみくだくと、

⚫問題が何であるか、リスクがどんなものかを認識する力
⚫仲間と協働する力やコミュニケーション力
⚫知識や情報を使いこなす力
⚫実行する力

ということになります。

こうした力は、遊びを通して培うことができます。

緊急事態宣言が解除され、学校が再開された地域もありますが、今後、感染の第2波や第3波も懸念されています(2020年5月現在)。

そんな時に備え、自宅でできるおすすめの遊びを紹介します。

家族でボードゲームを楽しむ

トランプやオセロ、UNOなどに加え、数人で行うボードゲームは、楽しく会話しながら自分なりに作戦をたてながら勝ち負けを競います。

ルールを理解して活用したり、戦略を考える思考力、状況に合わせて判断する力やコミュニケーション能力、感情をコントロールする力を養ったりすることができます。

ホームパーティを企画・実行する

家族の誕生日や季節の行事の時に、ホームパーティを企画、実行するのもおすすめです。

どのようにお祝いするのか、飾りつけはどのようにするのかなど、子どもと相談しながらプログラムを考え、準備し、実行しましょう。

作り上げる楽しさを体感できます。

子どもに料理をさせる


子どもが好きで、手間をかけずにできるサンドイッチやサラダ、ホットケーキ、フルーツポンチなどの料理にチャレンジさせるのも良いでしょう。

子ども用の安全な包丁を使う、火は使わないなど事前にルールを決め、楽しく安全に料理ができる環境をつくることが大切です。

料理は、子どもにとって、遊びの一種。自分なりに工夫してつくることで考える力が育まれますし、親も関わることで、協働する力を育むことができます。

休校になると、子どもと過ごす時間がいつもより長くなります。

だからこそ、家での遊びを通して子どもを伸ばす関わりを心がけたいものです。

まとめ

・ アフターコロナの時代に注目されるのは、「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」。
・ 子どもの興味の世界を親が広げてあげよう。
・休校でも、家での遊びを通して子どもを伸ばすことができる。

編集部より

新型コロナウイルスの影響で日本の経済は大きく変化しました。
これからの時代では従来の学力に加えて、変化に柔軟に対応できる能力が必要と言えます。
今後も子どもが成長し続ける中でたくさんの変化があると思います。
「自立して学び、考え、課題を見つけて解決する力」を身に付けるためには保護者のサポートがとても大切になります。
家庭でもできることもたくさんあるので、意識してみてください。

(参考文献)
・ マンガでわかる今日から塾をやめてみた(監修:宝槻泰伸)
・ 「非認知能力」の育て方(著者:ポーク重子)

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