コミュニケーション能力

自ら考える力が身に付く!? 今注目のアクティブ・ラーニングとは

アクティブ・ラーニングとは?

2020年から、子どもが主体的に考えて学びを深めていく「アクティブ・ラーニング」が学習指導要項に加わりました。

アクティブ・ラーニングは、従来の先生が授業をするという一方通行の学びとは違い、先生と生徒や生徒同士で、ディスカッションやディベート、グループワーク、対話などの手法で学ぶ、子ども主体の学習方法のことです。

文部科学省では、アクティブ・ラーニングとは「学習者の積極的な授業への参加を促す授業や学習法」と定義しています。

アクティブ・ラーニングの狙いは、能動的に学んで、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識を向上させることです。

そして、「問題解決へのアプローチ方法を学ぶこと」を目指しています。

アクティブ・ラーニングは、日本語では能動的学習とも訳され、もともとは大学の授業で取り入れられてきました。

大学で学生が深い学びを得られると好評だったことから、もっと若い世代から取り入れられるようになり、学習指導要綱に加わることになりました。

また、アクティブ・ラーニングが導入された理由に小学生の頃から自ら率先して学ぶ姿勢を身に付けて欲しいという背景があります。

アクティブ・ラーニングとは、変化の絶えない未来を生き抜くための力=問題解決へのアプローチ方法を養う力で、子どもたちの未来を見据えた学習方法なのです。

アクティブ・ラーニングが注目される理由とは?

『世界標準のアクティブ・ラーニングでわかった 自分で伸びる小学生の育て方』の著者である沼田晶弘さんは、知識を身につける学習も大切であると強調しながらも、知識を使いこなすための学びとしてアクティブ・ラーニングの重要性を繰り返し話しています。

小学校教師の沼田氏の授業は、さまざまなメディアで伝えられていて注目を集めています。

その理由は、沼田氏の授業が斬新でユニークであることと、子どもが主役であるアクティブ・ラーニングであるからです。

そして、実際に沼田氏のクラスの子どもたちが自ら考えて動く子どもに育っていることが実証済みだからです。

沼田氏の有名な授業としては、ゲーム感覚で取り組める「81マス計算トレーニング(計トレ)」、サンマの骨をきれいに食べるために行ったSPHF(サンマ・パーフェクト・骨抜き・フェス)などがあります。

どちらも子どもが主役で、楽しく学べるためにと考えられた企画です。

普段の授業ではMC役に徹していて、子どもが活発に発言するような問いかけを行い、発言しない子どもにも話をしてもらえるように工夫しているそうです。

その理由として、子どもが活発に発言し合う、良質なコミュニケーションの場を提供したいからだそうです。

さて、このアクティブ・ラーニングで培われる自分で考える力とは、生きる力とも称される非認知能力の一つでもあります。

非認知能力とは、学力などとは違い、やりぬく力や集中力、協調性などの数値化しにくい力で、AI時代にとても重要となる力だと言われています。

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さらに、アクティブ・ラーニングの効果について沼田氏はこのように述べています。

アクティブ・ラーニング」で身につくのは、やはり自分で考える力です。すぐに「次な何をすればいいですか?」と聞くのでなく、自分で何をすればいいか考えられる。

すぐに「〇〇していいの?」と聞いてくる子どもも、自分で判断できるようになる。

そして、自分で考えようとする力は、やがて自分で動き出す力も生み、さまざまな経験を積むことにつながります。

アクティブ・ラーニングによって、自分で考える力が身につくと、誰かの指示を待つのではなく、自分で判断して、調べることや行動できるようになります。

そして、自分で考えることが自然になると、学習の興味や関心が広がり、子どもの世界を広げることにもつながっていくのです。

AI化、グローバル化が進む中、今の子どもたちが社会に出る頃には想像以上に世界は変化しているでしょう。

そんな先の見えない時代だからこそ、問題に向き合って、解決し続ける力が必要となるのです。

アクティブ・ラーニングで子どもはどう変わるの?

実際にアクティブ・ラーニングにより、自分で考える力が身についた子どもには、大きく5つの変化が起こります。

  • 探究心が芽生える

自分で考える力が身についた子どもは、興味や関心の幅が広がっていきます。
探究心が芽生えて、いろいろなことを知りたいという欲求が湧いてきます。

  • 自ら行動をする

親や先生に言われたからではなく、気になることや興味を持ったことについて自分で調べたり、行動したりと積極的に物事に働きかけます。

  • 協調性が育つ

他者とコミュニケーションを取りながら、学ぶことや物事を多角的に捉えられるようになることで、協調性や思いやりの心が育ちます。

  • 体験を通して学び続ける

自ら行動することでいろいろな経験します。
失敗の経験からも学んだり、別のアプローチを試したりなど、あらゆることから学び続けます。

  • 判断力が身につく

自ら考えて行動する繰り返しにより、社会生活の中で、どのように自分の知識を生かすか判断する力が身につきます。

正解のない時代に求められているのは、次々と出てくる問題や課題に柔軟に対応していく力です。

アクティブ・ラーニングで得られる自分で考えられる力は、不確実な時代でも、心が折れることなく、たくましく生き抜くために必要となる力になるでしょう。

アクティブ・ラーニングは教育現場での言葉ですが、これをヒントに家庭でもできることはあります。

実践編では、家でできることについてお伝えいたします。
ぜひ、こちらもご覧ください。

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まとめ

・アクティブ・ラーニングとは子どもが主体的に考えて学びを深めていく学習方法。
・アクティブ・ラーニングから自分で考える力が身につけることができる。
・自分で考える力が身につくと、自ら行動して体験を繰り返しながら成長し続ける。

編集部より

2020年から学習指導要項に加わったアクティブ・ラーニングは、子どもの将来のことを考えて取り入れられた学習方法であることがわかりました。
子どもが体験を通して、自ら成長し続けることは、正解のない時代を生きていく上とても重要になることは間違いありません。
自分自身で人生を切り拓く糧となることでしょう。

(参考文献)
・世界標準のアクティブ・ラーニングでわかった 自分で伸びる小学生の育て方(著者:沼田晶弘)

・こどもまなび☆ラボ|アクティブ・ラーニングに向けて今からできること
・文部科学省|アクティブ・ラーニングとは

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