「GRIT(グリット)=やり抜く力」という言葉を聞いたことはありますか?
アメリカ・ペンシルバニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワーク氏が提唱した言葉で、「やり抜く力」という意味で使われています。
研究によると、IQ(学力)だけが子どもの優劣を決めるのではなく、GRITがあれば優秀な成績が獲得できるといわれています。
また、将来社会で成功している人の共通点は、「GRITを持っていること」であることが明らかになっています。
非認知能力のひとつとしても知られるGRITとは何か、GRITを家庭で育む方法について紹介します。
「GRIT=やり抜く力」は、自分の力で伸ばすことができる能力
GRIT(グリット)とは、
Guts(度胸):困難なことに立ち向かう能力
Resilience(復元力):失敗してもあきらめずに立ち直る力
Initiative(自発性):自分から率先して目標を見つける力
Tenacity(執念):どんなことがあっても最後までやり遂げる力
の頭文字をとったもので、「やり抜く力」という意味で使われています。
この4つの能力の大きな特徴は、「自分の力で伸ばすことができる」という点です。
環境やうまれもった才能にかかわらず、これらの力を伸ばせば、将来社会的に成功をおさめることができると提唱されています。
バスケットボールの伝説的スター・マイケル・ジョーダンや、大学を中退したあとに研究を重ね、躍進したアップル社の共同設立者・スティーブ・ジョブズも、成功の秘訣は、自身の努力でGRITをのばしたことと考えられています。
成功している人を見ると、「あの人はもともと才能があるから」「お金持ちの家に生まれて環境に恵まれているから」などと決めつけてしまいがちですが、
GRITは、生まれもった才能や環境によるものではなく、後天的に伸ばすことができる能力であるという点が、最大の特徴です。
